弟を取り戻すために戦う女暗殺者のマンガ「檻ノ中のソリスト」

マンガ

完結済みのマンガです

今回紹介するマンガは完結済み。しかも3巻で完結しているから時間をかけずに読むこともできます。

しかし、内容はかなり面白いと思います。

そんなマンガ、「檻ノ中のソリスト」

ソリスト、と聞くと音楽関係のマンガかな、と思いそうですがそんなことはありません。

バリバリのバトルマンガです。

では、なぜ「ソリスト」なのか。

その理由を説明します。

主人公

主人公はおとなしい女の子のクロエ。

ちょっと引っ込み思案で自分の意見をうまく言えない性格。

しかし一変して戦いとなると、非情になり、ただただ冷静に感情なく相手を殺す機械となります。

題名の「ソリスト」はこの女の子の戦闘スタイルに起因しています。

踊るように敵を斬りつけていきます。

その姿は見ているものたちからも綺麗と称されるほど。

戦場という舞台で一人踊る・・・だから「ソリスト」なんです。

ストーリーの始まり

ストーリーの序盤は主人公クロエの幼い時から始まります。

クロエがまだ赤ちゃんである弟ロックをあやしています。

弟ロックは泣き出すとなかなか泣き止みませんが、クロエが踊ると泣き止み笑います。

姉弟が住んでいるのは監獄街と呼ばれる言わば刑務所。

ここには戦争犯罪者や詐欺師、殺人者などの囚人が大勢住んでいます。

かなり昔から犯罪者たちがここに囚われていますが、脱獄不可能な場所で死刑になることもないので、囚人たちはそこで子を作り、生活していくことで街をつくっていくのでした。

なので主人公の姉弟は、なにも悪いことをしていません。生まれたときにすでに刑務所の中にいたのです。

そもそも主人公の親も本当に悪いことをしたのかもわからない。

ここは軽い罪である窃盗などでも収監されるような場所ですから。

しかも治安はかなり悪いです。基本的に脱獄さえしなければ中で何をしようが看守たちは全て見逃します。

なので監獄内の本当の極悪人たちは当然、弱者を食い物にして好き勝手するため、監獄内でさえ犯罪が横行することになります。

そんな街中を子供が歩けばどうなるかは簡単に想像できます。

クロエも生まれてから自分のアパートの部屋から出ることなく生きてきました。

しかし、そんな生活も限界を迎えます。クロエの両親が半年前から帰ってこなくなったのです。

殺されたのか、クロエたちを捨てたのかは分かりません。でもクロエは両親には、もう頼れないことを認識しています。

そんなクロエたちは半年間どうやって生きてきたのか?

クロエたちは生まれてからアパートの部屋を出たことはありません。当然、食料の確保のしかたも分らないので、すぐに餓死してしまいます。

運のいいことに、アパートの隣人が定期的に食料を恵んでくれました。恵んでくれるといっても黙って部屋の前に食料を置くだけで、面識もありません。

それでもクロエは感謝しながらそれを享受します。

そんな時、隣人が監獄街を脱獄しようとしているとクロエは知ります。

隣人は監獄街がある国の敵対国の軍人3人組で、脱獄できる可能性は高い。いや、失敗しても殺されるだろうから、どちらにしても、もう帰ってくることはない。

クロエは瞬時に悟ります。隣人が出て行ったら、自分たちも死ぬしかないと。

クロエは死を覚悟します。大好きな弟とならこのまま死んでもいいと。

クロエは一応、弟にも尋ねます。赤ちゃんなので返事がないと分かっていても。

でもその瞬間、弟のロックは力強くクロエの指を握ります。

その指を見てクロエは生きることを決めます。

しかし、ここで生きていくには現実的に考えて厳しい。じゃあどうするか・・・隣人の脱獄についていくことを決意します。

隣人もクロエたちの事情はある程度知っていたので、連れていくことを決意。

だが、当然無力な子供二人を連れて行くなど無謀なこと。

案の定、看守に見つかり、追われることに。

それでも必死で隣人についていくクロエ。だが、無情にも・・・

弟だけが落ちてしまいます。

隣人はクロエだけでもと思い、脱獄をします。

クロエは生きがいである弟を取り戻そうと監獄街へ戻ろうとします。

そんなクロエを隣人は「私が君を育てる。いつか君が弟を迎えに行けるように、君を強く育ててみせる」と説得します。

その言葉を聞いて、クロエは一旦、監獄街を後にするのです。

そして数年後、再び入獄したクロエ。

目的はもちろん、弟を探し出すこと。

クロエは、わずかな情報をもとに、立ちはだかる敵を倒しながら監獄街を進んでいきます。

読後感

読んでて思ったのは意外と戦闘描写は少ないです。ただ、絵の性質も相まって、戦いは少年漫画的な熱さではなく、綺麗と表現される描かれ方です。

また物語ですが、目的がはっきりとしていて、全3巻なので無駄な引き延ばし場面も少なく読みやすいと思いました。

自分がストーリーで感じたのは、監獄街という極悪人の中でもやっぱり上に立つのは頭のいい悪い人なんだということ。

ネタバレになりますが、ラスボス的な存在は監獄街に独自の宗教を設立して一帯を支配している人物です。

その口のうまさから信者も多く、監獄街でも不自由なくやりたい放題に暮らしています。

彼は頭のいい良い人なら、こんなに贅沢な暮らしはできなかったでしょう。彼が頭の悪い悪人なら、すぐに死んでいたでしょう。

頭のいい悪い人だから、極悪人の中でも上に立つことができたのでしょう。現実世界でも同じですね。

悪人とまではいきませんが、ある程度の善悪を両方持ち合わせていなければ経営者や支配者にはなれません。

でも、そんな奴らの野望が一人の女の子が無にする。そういうところも見どころだと思います。

最終的に弟は見つかるのかどうか、クロエは監獄街でそういう行動をするかは、ぜひ物語を読んでみてください。

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